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【完全版】溶接施工管理1級のおすすめ勉強方法と章別重要点まとめ

毎年6月と11月に実施される溶接施工管理技術者試験。

私は2021年11月に実施された試験で一発合格しました。そこで今回は私が合格した至極の勉強方法をお伝えします。

これから受験される皆様のお役に立てれば幸いです。

1.勉強方法

早速私が、溶接施工管理1級に一発で合格した勉強方法をお伝えしていきます。

①学科講習ではひたすらメモを


試験を受けるためには、まずは4日間の講習を受講します。

某国公立の先生が講義をしてくださいますが、今回の受験が初めての私は、7割何を言っているかわかりませんでした。笑

学科講習の内容は以下です。

1日1章×4日間で

1日目 第一章 溶接法および溶接機器
2日目 第二章 金属材料
3日目 第三章 溶接構造の力学と設計
4日目 第四章 品質マネジメント施工管理

といったスケジュールでした。

学科講習では、講師の方が重要ポイントを言ってくれるのでひたすらメモを取ることをおすすめします。

世に出ている溶接施工管理1級に関する情報はとにかく少なく、周りに教えてくれる人がいなければ、ここでの学びがすべてということになります。心して授業を聞くようにしましょう。

(そのためか、休憩時間に講師なると講師の方に質問したいと長蛇の列が出来ていました。みんな凄い気迫です(汗))

なんとか4日間の学科講習を終えると、ここから約3ヶ月試験に向けての猛勉強が始まります。本業の仕事が疎かにならないように、私は毎日少しずつでも勉強するように心掛けていました。

では次に、試験までの勉強方法についてお伝えします。

②短時間でも良いから毎日勉強を


学科講習を受けてから、試験までは思っているより時間がないため、少しでも空き時間があれば勉強をしていました。短時間でも良いから毎日勉強することは本当に大切だと思います。

ちなみに私は
平日1H、休日5H勉強していました。

それを約3ヶ月間なので、おおよそ180Hくらい勉強しました。

毎日2~3時間残業をして、家に帰ってきてヘトヘトの状態でよく頑張ったなと我ながら賞賛します。笑

お酒は控えて珈琲を流し込みながら「なんとか」やってましたね。

③数学の壁は早めに


勉強を進めていくうちに、大学で数学の勉強をしていなかった私は、暗記云々の前に”数学の壁”にぶち当たりました。

(sin・cos・tan、π・Σ・√など・・・)

数学の公式を知らないと内容が全く理解が出来ずそこから進むことができないため、私はまず数学を理解することから始まりました。そのため人よりかなり時間がかかったと思います・・・

私と同じように数学が苦手な方は、早めに攻略しておきましょう。

④暗記よりも理解


この試験は、ただの暗記だけでは合格できるものではない、と私は思います。
なんの試験でもそうですが、理解をしていないと応用問題がきたときに答えることができないので、暗記だけでなく理解するまで勉強しましょう。

範囲が広いだけに気が遠くなりますが、諦めず勉強していくと、パズルのように一つ一つのピースが繋がり後半につれ、理解度が増していきます。ぜひ皆様も頑張ってください。

⑤過去問6年分をひたすら繰り返す


過去問6年分ひたすら勉強すれば、傾向や要点がわかってきます。
年によって難易度に差はありますが、試験の傾向を知ることは大切なことです。

2.個人的「重要点」まとめ

最後に、私なりに重要点をいくつか抜粋してご紹介します。
皆様の参考になりますと幸いです。

●第一章

⑴被覆アーク、ティグ、サブマージ、プラズマアーク、
エレクトロガスアーク、エレクトロスラグ、
セルフシールドアーク、アークスタッド、
電子ビーム、レーザー、摩擦攪拌、など、
↑これらの特徴をしっかり理解する。

⑵ロボット溶接について
↑これはかなり重要。これからの産業を担って
行くのは間違いないので、必ず覚えておく。

⑶切断法について
↑ガス、プラズマ、レーザ、ウォータジェット
それぞれの特徴を理解する。

⑶サイリスタ、インバータ制御電源について

⑷溶接電源とワイヤ送給制御の組合せ
↑定電圧、垂下、定電流、アーク特性、
は、必ず理解する。(特性図描けるように)

●第二章

⑴CCT図
⑵シェフラ組織図
⑶熱影響部の組織
⑷炭素当量について
⑸TMCP鋼について
⑹高温,低温,凝固割れについて
⑺オーステナイト系ステンレス鋼について
⑻SS材SM材SN材の特徴

●第三章

⑴垂直、せん断、曲げ、圧縮、引張、降伏応力
⑵ぜい性、延性、疲労破壊の特徴
⑶溶接変形について
⑷溶接記号
⑸円筒殻、球殻について
⑹強度計算、曲げ試験
⑺溶接残留応力について

●第四章

⑴要求事項レビューについて
⑵テクニカルレビューについて
⑶溶接施工要領書について
⑷溶接入熱による影響について
⑸予熱.タック溶接について
⑹ガスの種類
⑺UT、RT、PT、MT、VTなどの
非破壊検査について、それぞれの特徴
⑻感電、熱中症、一酸化炭素濃度、安全衛生について

以上が各章の最低限、抑えておきたいポイントです。

これらを理解すると、広く全体に話が繋がってきます。コツコツ覚えて理解をしていきましょう。

3.まとめ

いかがでしたか?

今回が溶接施工管理1級の勉強方法についてまとめてみました。

もう一度要点をおさらいしておきます。

①学科講習ではひたすらメモを
②短時間でも良いから毎日勉強を
③数学の壁は早めに
④暗記より理解
⑤過去6年分の過去問をひたすら繰り返す

決して簡単な試験ではありませんが、努力次第で必ず合格できると思います。
皆様の成功を心よりお祈りしております。